3年ぶりの富山行④(R4.5.12記) [旅日記]
4/22。富山城址公園を抜けて、富山県民会館へ.
県民会館の6つの展示場はすべて「美術展」で埋まっています。
私が目指すのは、「それぞれの情景展」。
旧友のMさんが2人の親しい画家仲間と語らって年に1回開催しています。
今年のMさんのテーマは「2011.3.11」。
10年前の「大震災」の「釜石の奇跡」と「大川小学校の悲劇」を素材に描かれた、「震災」と「防災教育」のあり方を訴える作品の数々。
Mさんは、この作品群を制作するにあたって、数回釜石、石巻を訪ね、現地の皆さんからお話を聞いてこられたとのこと。そのあふれる熱意が作品からひしひしと伝わってきました。
「NHKスペシャル取材班」のまとめた「釜石の奇跡」に収められたエピソードを紙芝居風に描いた作品群は、「犠牲者ゼロ」を生み出した素晴らしい釜石の防災教育から学び、それを語り継ぐ大切さを訴えています。
想定を越える事態や様々な要因が重なって起こったのであろう「大川小学校の悲劇」。
走って避難しようとする生徒が先生に呼び戻される、大川小学校校庭の風景を描いた作品。
整然と揃えられたランドセルが殊の外胸を打ち涙を誘います。
天災は避けられないものの、起きた場合の対処方法を誤らないよう、防災意識を高め、防災知識を周知させる大切さを、あらためて痛感させられました。
Mさん。素敵な作品を見せて下さって有難う! (続く)