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小出裕章氏講演動画(H23.3.27記) [ニュース]

今日友人のW氏からメールをもらいました。  

『・・・(前略)・・友人から、反原発の京大小出先生の動画が送られてきました。ストーブを我慢して、1時間50分程かけてみました。もしよろしければと思い送ります。人類は大変なものを開発しました。TBS系のサンデーモーニングでは一定の収束まで月単位と述べていました。ゴールデンウィークまで収まれば良いのですが。そして、収まっても、長い道のりが待っています。W 』

メール末尾にURLが貼ってありましたので、早速覗いてみました。1時間47分の動画はいかにも長いので、すぐには全篇見られず、冒頭の部分を20分ほど見て、中断。夜になって通して見てみました。

 

この動画を見た後、この動画とは別の小出氏講演のYouTubeの動画を覗いて見ました。

お時間のない方は、次の『3/18・京大原子炉ゼミ①「もうやめよう、原子力ほんとうに」小出裕章1/2』と『 同② 2/2 』をどうぞご覧ください。

いずれも15分弱で、①は先程の動画とほぼ同内容。②には、直近のデータ紹介や、聴衆(多分、ご同業の専門家)とのやりとりなど、先程の動画とは少々異なる内容もあります。

原発についてほとんど知識が無かった自分には、大変衝撃的な動画でしたが、大いに啓発されました。

小出氏は「反原発」の立場の方のようです。1949 年東京生まれ。1968年に東北大学の原子核工学科に入学。原子力の平和利用を志すも、原子力を学ぶことでその危険性に気づかれたとの由。現在は京都大学原子炉実験所に勤務されているとのことです。

3月27日22時現在の、マスコミ報道による福島第1原発の状況は、小出氏が指摘されるように、チェルノブイリの悪夢の再現に向っているのでは、と思わせるように感じられます。少なくとも、全くの素人の自分にも事態が改善に向っているとは思えません。

とは言え、動画①のYouTubeへの次のコメントや動画②の小出氏の説明データに対する参加者からのデータ根拠に対する訂正発言などに接し、小出氏と見解を異にする専門家の意見も聞いた上でないと小出氏の見解を丸呑みにするのも若干の抵抗がある、と感じました。

<動画①に対するYouTubeへのコメント>

京大だって御用学者はたくさんいるはずだ。その人達も呼んで討論­した上で、自分が正しいことを証明してほしい。福島第二や女川は­安全に停止している。津波対策が事実上ゼロの原発が、日本で40­年も事故らしい事故もなく駆動し続けたことは奇跡だが、もっと早­く安全性に優れた新型に更新できなかったのは何故なのか。このデ­カいプロジェクターもその手に持ったマイクも、原発の電力がなけ­れば動かない。

TVや新聞では全く知ることの出来なかった原発関連情報に、思いもかけずに接することが出来た一日でした。

YouTubeno動画を教えてくれた友人のW氏に感謝しています。

小出氏は冒頭の動画の中で、「自分も今回の事態が収束に向うことを祈るしか出来ない」とおっしゃっておられますが、事態が氏の指摘され通りだとすると、日本には、国家の安全に対する「危機管理」が全くなされていなかった、ということなのでしょうか。もしそうだとすると、背筋が凍りつきますね。


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コメント 2

non

確か日本で原子炉の廃炉に成功したのは、京都大学の原子炉研究所の
1例しかなかったように思います。
作ったが最後、処分する事など考えてなかったのかもしれません。
それほど廃炉と言うのは難しい事なのかもしれません。
詳しい事は調べていないのですが。。。

でも、無限に使用できる施設でもないでしょうから、いずれ処分すると言う道を
作っておかなければいけないのでしょうね。
それが幸か不幸か今なのかもしれません。

便利なものを手に入れたら、それを手放すのは容易ではないです。
その裏に潜んでいるハイリスクが今回露呈したのでしょう。

最悪の事態にならない事を祈るばかりですが、よい方向に向かう気配は
感じられませんね。。。
by non (2011-03-28 15:30) 

Mrブラックアウト

non さん
nice!&CMT有難うございました。
休憩も、後戻りも出来ずに全力疾走を続けて、いったい我々はどこに向って進んでゆくのか、大変不安になってきました。

by Mrブラックアウト (2011-03-28 18:30) 

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