知らなかった(H26.2.1記) [本BOOK]
昨日たまたま本棚の「東電OL殺人事件」に目がとまり、そういえば、佐野真一って最近ほとんど名前を聞かないけど、一昨年の「週刊朝日」の一件以来どうしているのかなぁ~、と思ってWEBを検索してみました。
そうしたら、こんな記事がヒットしました。
『ガジェット通信 短期集中連載~「ノンフィクション界の巨人」佐野眞一氏の「パクリ疑惑」に迫る』 (ココポチでどうぞご覧下さい)。
佐野真一は昔から、「剽窃」「盗用」の常習作家だったのだそうです。
一昨年の週刊朝日の一件のあと、猪瀬前東京都知事がツイッターでそのことを公表したり、ルポ作家の溝口敦が過去の自著からの盗用を告発したりして、そのことが公になったのだそうです。
『作家・溝口敦氏『佐野眞一140件の盗用』を告発【詫び状も公開】』(ココポチでご覧下さい)
いや~!全く知らなかった。
それで、最近ほとんど彼の名前を聞かないのか~。
それにしても、こんな興味深いニュースが新聞や雑誌でほとんど報じられないのはどうしてなのでしょうね。
北陸新幹線(H.26.1.14.記) [本BOOK]
「鉄道ジャーナル・2月号」は「北陸新幹線特集」。
裏表紙には雨晴海岸からの立山連峰の絶景写真が・・・
かがやきE7系電車。先頭の形状は「ワンモーションライン」と呼ぶんだそうです
東京ー富山、2時間7分、東京ー金沢。2時間30分。北陸と東京がぐ~んと近くなります。
我が故郷のカットが沢山掲載されていました。
開業したらなるべく早く(元気で動けるうちに)乗ってみなくては・・・・。
楽しみがまた一つ増えました。
ききみみ文庫(H23.7.29記) [本BOOK]
先週、いつもの隣市の I 図書館から、「ききみみ名作文庫」を借りてみました。
俳優・大塚明夫の朗読CDです。
朗読CDというものを聴くのは、実は初めてです。
昔、NHKラジオの「日曜名作座」で森繁久彌と加藤道子の名朗読はかなり聴きましたが、構えてCDで聴くと言うのは初体験。
借りてきた、ききみみ名作文庫の第4集は、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」(10:29)と、「杜子春」(34:59)、同 第8集 は、太宰 治の「走れメロス」(35:40)と「桜桃」(19:27)です。4作連続して聴くと、約100分かかります。
朗読者の大塚明夫は俳優で、アニメ、映画、ゲームなどの主役の声でも多数出演。映画の吹き替えでは、ステイーブン・セガールやニコラス・ケイジなど。
大塚明夫の、7変化する味わい深い声の演技から紡ぎだされる芥川と太宰の世界を、2時間弱聴きながら、あらためて原作を読みたくなり、本棚から久しく取り出したことのない、芥川と太宰の二人の全集本を取り出して読んでみました。
ン十年前の全集本ですから、活字は小さいし、カビ臭いし、CDに触発されなければ、絶対再読しなかっただろうと思いますが、あらためて目をしょぼつかせながら読んでみると、初めて読んだ頃の感動が蘇ってきて、なかなか刺激的でした。
「4S」推進で、これまで多くの書籍を処分してきましたが、この種の全集本はしばらく残しておいてもいいのかな、と思ってしまいました。
ところで、お遊びでYouTubeを検索してみましたら、こんな動画が見つかりました。「蜘蛛の糸」はこの動画以外にも何本か朗読動画がアップされていました。
全く余談ですが、「蜘蛛の糸」は近々映画化されるんだそうですね。
ゲゲゲの・・・⑤(終)ー(続)ゲゲゲとガロー(H.23.1.22記) [本BOOK]
「ガロ」をのぞいていましたら、1968年6月号の「鬼太郎夜話ー第13回ー」の末尾、左下部にこんなものが・・・。
そう、水木プロのアシスタント募集広告です。
1965年に講談社「少年マガジン」に「テレビくん」でメジャーデビューしてから、「水木も家族も人生一変」(原作本より)して、水木しげるは売れっ子になり、こんなところに広告を出して、アシスタントを募集していたんですね。
「二 すぐやめる人はキライ」だとか「三 日曜は休み 徹夜の時はあくる日休み」とか「七 絵は下手でもよい ・・・しかし上手な人はなおさらよい」なんて、いかにも、変わった人(原作本より)・水木しげる、らしくて笑っちゃいました。
それと、この「ガロ 6月号」の表紙のカットですが、もちろん「カムイ伝ー41話ー」の登場人物なのですが、水木しげるもこの頃、売れっ子になって人生が一変し、「妖怪いそがし」にとりつかれて、こんな風に頭をかきむしっていたかもしれませんね。
そういえば、この「ガロ・68年6月号」には「鬼太郎夜話⑬」とは別に水木しげるの2ページの作品が掲載されていました。題して「妖怪マスコミ」。
水木しげるは、マスコミに養分を吸い取られてくたくたにならず、、逆にマスコミから養分を吸い取った奇怪な漫画家の一人だったのでしょうが、「あなおそろし」き妖怪マスコミに吸い込まれて、頭をかきむしっていたことを、この漫画は物語っている様な気がします。
いずれにせよ、「ゲゲゲの女房」のおかげで、押入れで眠っていた「ガロ」が目を覚まし、当分の間は「ガロ愛読時代」にタイムスリップしそうです。(終り)
ところで余談です。水木プロのアシスタントといえば、TVドラマで「菅ちゃん」と呼ばれていた最古参のアシスタント君。演じていたのは、若手俳優の柄本佑(えもと たすく)。
実は、映画「ゲゲゲの女房」を見ていましたら、大手出版社の漫画編集者役で出てきましたので、あれっ、と思い、帰って調べて柄本佑と知りました。まだ24歳ですが、主演映画も何本かあって、若手のホープのようです。ちなみに、彼は俳優柄本明の長男だそうで、蛙の子は蛙、ですか。
一大ブームを起こしたドラマ「ゲゲゲの女房」のTV版と映画版双方に出演した柄本佑。将来が大いに期待出来そうです。
明日から旅行その他野暮用のため、4~5日ほどblogはお休みします。ゲゲゲの・・・④ーゲゲゲとガロー(H23.1.21記) [本BOOK]
昨年、身辺の雑品の4Sに取りかかって、押入れを整理していましたら、「月間漫画ガロ」が数十冊出てきました。1967年3月特大号(通巻No.31)から1971年7月号(通巻No.95)までありましたが、途中何冊か欠けていました。その時は、もう一度目を通してから処分することにしてそのままにしておきました。
「ガロ」は1964年に創刊され、白土三平の「カムイ伝」が当時人気になっていて、自分も「カムイ伝」目当てに購読していまして、71年7月号の「カムイ伝ー74ー」は「カムイ伝・第一部」の最終回でした。
NHKTVのドラマ「ゲゲゲの女房」を見始めて、しばらくして、劇中に「ゼタ」という漫画誌創刊の話が出てきましたが、これが「月間漫画ガロ」のこと、とわかって押入れから「ガロ」を取り出してあらためてパラパラとのぞいてみました。
「ゲゲゲの女房」によりますと、水木しげるは1964年創刊の「ガロ」で漫画家として雑誌デビューをし、1967年に講談社の「少年マガジン」に「テレビくん」でメジャーデビューしたとのこと。
「ガロ」の1967年3月号をのぞくと、ありました、水木しげる作品が。「べとべとさん」。7ページの掌編でこれは水木ワールドの作品。71年7月号は「星をつかみそこねる男⑩」で連載ものの10回目。なんと新撰組の近藤勇が主人公です。こんな歴史物も描いていたんですね。
「ゲゲゲの女房」原作本によりますと、この「星をつかみそこねる男」という作品は、ガロの経営悪化により原稿料が全く払われなかった、いわくつきの作品なのだとのこと。そして、この作品掲載時のガロ・編集部の担当者が、あの「南伸坊」で、水木しげると南伸坊はそれ以来、大の仲良しなのだそうです。そういわれてみると、近藤勇の顔が南伸坊によく似ているような・・・。
おなじみの鬼太郎ものもありました。「鬼太郎夜話」。67年6月号から69年4月号まで22回にわたって連載されていました。
水木しげるは「ガロ」を支える看板作者だったんですね。(続く)