ジョー・ダッサン(R4.3.5記) [楽曲]
PCで動画を再生し、スマホを近づけ、Googleで「楽曲検索」をすると、瞬時に歌手ジョー・ダッサンの歌う「A toi 」(ア・トワ=あなたに)というタイトルの曲と判明しました。(それにしてもこの検索機能は素晴らしい!!)
WEBによれば、ジョー・ダッサンは1960~70年代にフランスで活躍した、アメリカ生まれのシンガーソングライター。日本で大ヒットした「♪オー・シャンゼリゼ」は彼の歌だそうです。
(ウイキペデイアのページはココポチでどうぞ)
そこでYouTubeで「A toi」を検索。1970年代の録画と思われるジョー・ダッサンのコンサートでの歌唱動画がヒットしました。
Spotify初体験(R4.2.23記) [楽曲]
ショパン・ピアコン第1番 余話(後)(R4.1.28記) [楽曲]
それから20余年後の1998年。小林亜星は自作楽曲「どこまでも行こう」の著作権が侵害されたとして、楽曲「記念樹」を作曲した服部克久に対して損害賠償請求訴訟を起こしました。
小林亜星が1966年に発表した、ブリヂストンタイヤのCMソングが↓これです。
服部克久が作曲した『記念樹』↓は1992年発表。フジテレビで放送されていた明石家さんま司会のトークバラエティ番組『あっぱれさんま大先生』のエンディング・テーマでした。
裁判は、一審は服部勝訴、二審(控訴審)は小林勝訴と逆転。
服部は上告したものの、2003年3月最高裁は上告不受理とする決定をしたため、高裁の判決が確定し、最終的に『記念樹』の作曲が著作権法違反にあたるものであるとされました。
被告であった服部は最高裁で盗作が認定された後、日本音楽著作権協会 (JASRAC) 理事を辞任。
フジテレビは、控訴審判決後の2002年(平成14年)9月8日放送分から『記念樹』の使用を中止することとし、JASRACも上記最高裁決定を受けて『記念樹』の利用許諾を中止。また、小林が小学校など同曲を使用する可能性がある団体に利用の中止を求めたため、『記念樹』の公の場での歌唱・演奏は事実上不可能となりました。
服部克彦作曲の「記念樹」が発表されてから控訴審の判決が出されるまでの10年間。
この間、卒業式などでこの歌を歌い、想い出に繋がるこの歌に特別の感慨を抱く方が沢山いらっしゃったようで、楽曲「記念樹」の、公の場での歌唱・演奏を復活して欲しい、という声が今でも少なからずあるようです。
あらためてこの2曲を聴き比べてみると、確かにかなり酷似していると感じますが、どちらも良い楽曲であり、特に「記念樹」は学校時代の想い出の曲として懐かしむ方もいらっしゃるでしょうね。
最高裁まで争って決着をつけた結果、「記念樹」は楽曲としては封印されてしまったわけですが、そこまで行く前に、両者で歩み寄ることは出来なかったのでしょうか。
ショパンの楽曲にインスパイア―されたのではと疑われながら、昭和歌謡史に残る楽曲を生んだ小林亜星。
自作の楽曲にインスパイア―されたかもしれない服部克彦の楽曲が広く親しまれていることを、自分の偉大さの証し、と受け止めることは出来なかったのですね。 (終)
ショパン・ピアコン第1番 余話(前)(R4.1.27記) [楽曲]
第18回ショパンコンクールで見事2位に入賞した反田恭平のファイナルの演奏曲は「ショパン・ピアノ協奏曲第1番」でした。
この曲を聴くと、古い友人のピアノ好きの奥様の「笑い話」を思い出します。
昔この友人の奥様が、朝、ゴミを出しに行く途中、アルゲリッチのこの演奏を想起しながら、第一楽章の冒頭部を「♬♬♬・・」と口ずさんでいたら・・・・・・
・・・・ ご近所の奥様から、「あ~ら♬都はるみですか。いい曲ですね」と声を掛けられて、返答に窮して「え~、まあ」と苦笑せざるを得なかった、というお話です。
都はるみの「北の宿から」は1975年に発売された楽曲ですが、阿久悠作詞、小林亜星作曲で、140万枚を超える売り上げを記録し、日本レコード大賞と日本有線大賞をダブル受賞した、昭和歌謡を代表する楽曲です。
この曲が発表された当時、その旋律の一部がショパンのピアノ協奏曲第1番のピアノ独奏部分の冒頭部に類似していて、盗作ではないかと指摘されましが、作曲した小林亜星自身はこの曲を元に作曲したわけではない、と述べたそうです。
仮に盗作とされても、ショパンは1849年に亡くなっていて、「北の宿から」が発表された1975年時点では、ピアノ協奏曲の著作権は日本において著作権の保護期間を満了し消滅しているので、法的にはお咎めなし、ということなのだそうです。
でも、反田恭平が「一番好きな楽曲」だという、ショパンのピアノコンチェルト第1番。
その旋律に、盗作とまではいえないまでも、インスパイア―されたであろう「♬ 北の宿から」が、昭和歌謡の代表的な楽曲として記憶されているということは、ショパンの偉大さの証しなのでしょう。
そして「♬北の宿から」の発売から20余年後に、その小林亜星自身が自作の著作権侵害に対して損害賠償訴訟を起こすことになるなんて、夢想だにしなかったでしょうね(笑) (続く)
反田恭平④(終)(R4.1.21記) [楽曲]
本選 Final
ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Piano Concerto in E minor Op. 11