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ゲゲゲの・・・④ーゲゲゲとガロー(H23.1.21記) [本BOOK]

昨年、身辺の雑品の4Sに取りかかって、押入れを整理していましたら、「月間漫画ガロ」が数十冊出てきました。1967年3月特大号(通巻No.31)から1971年7月号(通巻No.95)までありましたが、途中何冊か欠けていました。その時は、もう一度目を通してから処分することにしてそのままにしておきました。

ガロ67年3月号表紙.JPG   ガロ71年7月号表紙.JPG

「ガロ」は1964年に創刊され、白土三平の「カムイ伝」が当時人気になっていて、自分も「カムイ伝」目当てに購読していまして、71年7月号の「カムイ伝ー74ー」は「カムイ伝・第一部」の最終回でした。

NHKTVのドラマ「ゲゲゲの女房」を見始めて、しばらくして、劇中に「ゼタ」という漫画誌創刊の話が出てきましたが、これが「月間漫画ガロ」のこと、とわかって押入れから「ガロ」を取り出してあらためてパラパラとのぞいてみました。

「ゲゲゲの女房」によりますと、水木しげるは1964年創刊の「ガロ」で漫画家として雑誌デビューをし、1967年に講談社の「少年マガジン」に「テレビくん」でメジャーデビューしたとのこと。

「ガロ」の1967年3月号をのぞくと、ありました、水木しげる作品が。「べとべとさん」。7ページの掌編でこれは水木ワールドの作品。71年7月号は「星をつかみそこねる男⑩」で連載ものの10回目。なんと新撰組の近藤勇が主人公です。こんな歴史物も描いていたんですね。

ゲゲゲべとべとさん.JPG ゲゲゲ星をつかむ男.JPG

「ゲゲゲの女房」原作本によりますと、この「星をつかみそこねる男」という作品は、ガロの経営悪化により原稿料が全く払われなかった、いわくつきの作品なのだとのこと。そして、この作品掲載時のガロ・編集部の担当者が、あの「南伸坊」で、水木しげると南伸坊はそれ以来、大の仲良しなのだそうです。そういわれてみると、近藤勇の顔が南伸坊によく似ているような・・・。

おなじみの鬼太郎ものもありました。「鬼太郎夜話」。67年6月号から69年4月号まで22回にわたって連載されていました。

ゲゲゲ67年6月ガロ.JPG

ゲゲゲ67年6月夜話.JPG

ゲゲゲ69年4月ガロ.JPG  ゲゲゲ69年4月夜話最終回.JPG

水木しげるは「ガロ」を支える看板作者だったんですね。(続く)

 

 


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さる1号

凄いものが眠っていましたね。
処分されるのは惜しい気がします。

by さる1号 (2011-01-22 06:38) 

Mrブラックアウト

さる1号 さん
そうなんです。でも、惜しい、なんて言っていると、4Sなんて夢のまた夢になりかねません。心を鬼にして・・・、さて出来ますやら・・・。

by Mrブラックアウト (2011-01-22 11:08) 

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